展示会・ショールーム・商業施設——現場の数だけ技術が育つ
限られた工期の中でブースを設営し、撤去まで完結させる展示会の現場は、段取りと連携の精度がそのまま品質に表れる。株式会社高千穂プロダクツはこうした展示会やイベント設営に数多く携わると同時に、大手ブランドのショールームや有名百貨店・商業施設の内装施工も手掛けてきた。案件ごとにテーマも構造も異なる現場を経験し続けることが、状況に応じた判断力を職人に与えてきた。首都圏を中心に積み上げてきた多様な実績が、次の現場への対応力の土台になっている。
実際の現場を取材すると、職人同士が声を掛け合いながら細部の納まりを確認するやり取りが自然と続いていた。テーマや用途が変わっても仕事への向き合い方が変わらない点に、この会社の現場文化が見える気がした。商業施設からオフィスまで、求められる表現に応じた施工が積み重ねられてきた。
下地から最終工程まで、妥協しない施工の積み重ね
空間の完成度を高めるために、見えない部分の下地づくりにも全力を注ぐ姿勢を高千穂プロダクツは大切にしてきた。工程管理から仕上げの最終確認まで一切の妥協をせず、後の仕上がりに影響する工程を一つひとつ丁寧に積み重ねる。壁面・床・天井の仕上げから細部にわたる造作工事まで一貫して担い、デザインの意図を正確に読み取って図面を立体へと変えていく役割を担う。技術だけでなく責任感も欠かせないという考えが、現在のスタッフにも受け継がれている。
「下地の段階から気を抜かない会社」という評価は、取引先から繰り返し聞いた言葉だ。仕上げの美しさは目に見える部分だけで決まるものではなく、その手前の工程の精度によって左右される。65年以上にわたり基礎を疎かにしない姿勢を守り続けてきたことが、施工品質の安定につながっている。
木工造作の専門技術が、複雑な什器製作を可能にする
店舗什器や展示空間の造作物は、設計図に描かれた複雑な形状を木材で正確に再現する技術なしには成立しない。高千穂プロダクツでは、材料の選定から加工・組み立てまでを自社内で完結させ、曲線や複雑な構造を伴う什器にも対応してきた。木材の特性を見極めながら加工精度を高め、細部まで妥協しない施工を積み重ねることで職人としての力量が磨かれる。工場での什器製作と現場での設置工事、双方の工程を経験することが、全体像を理解した技術者への成長につながる。
素材の組み合わせや仕上げ方法に工夫を凝らした什器が、ブランドの世界観を体現する空間の一部になる——その過程に携わる仕事だと感じている職人が多いという声が目立つ。材料特性を知り抜いたスタッフが加工から仕上げまで手がけるからこそ、期待通りの完成度が生まれる。大手ブランドのショールームや有名商業施設への納入実績が、その技術力を裏付けている。
未経験からでも段階的に成長できる、開かれた職場
異業種から転職してきた未経験スタッフが現在も多数活躍しており、基礎から木工技術や内装工事の知識を学べる体制が整っている。先輩スタッフの指導のもとで段階的に技術を習得し、実践の機会を重ねながら力をつけていく流れが定着している。「チームで働くこと」を大切にする風土があり、設計・製作・施工管理といった多様な役割のスタッフが一つのプロジェクトに関わる。年齢に関わらず努力を重ねた人が現場の中心で力を発揮できる環境だ。
繁忙期は工期の都合で休日出勤が発生することもあるが、振替休日の取得を推奨しており、ワークライフバランスへの配慮も意識されている。現場作業員・施工管理・大工の各職種で正社員採用を行っており、職種ごとに専門性を高められる道が用意されている。


