機械任せにしない復元で古い一枚を戻す
写真の復元というと、最近はAIで一気に補正する方法を思い浮かべる人が増えました。有限会社らんカメラはその流れと距離を置き、過度なAI加工に寄りかからず、元の質感を保つ手作業を軸にしています。色あせやセピアへの変色、細かな傷であっても、まず一枚ごとに状態を確かめ、手を入れる範囲を見定めてから作業へ移ります。ネガが手元にないケースでも復元を相談できるため、プリントしか残っていない状況でも道が開けます。
整理からデータ化、そして一冊のアルバムへ
大量のプリントやアルバムを前にすると、どれを残すかの判断だけで気力を使い果たしてしまうものです。有限会社らんカメラでは残す写真を選ぶ段階から関わり、時代順や家族単位など目的に合った並びで整えていきます。選び終えた写真はデータ化して保存でき、キャプションを添えれば出来事の背景まで伝わる一冊になります。押し入れで眠っていた写真が、手に取って開ける形へと変わっていきます。
沼津の店舗と、全国へ伸びる対応網
店舗は静岡県沼津市御幸町2−13にあり、営業は10時から19時、日祝は店舗を休みとしています。ただし撮影は日祝でも受け付けており、予定に合わせて動けるのは自営の強みです。郵送やZoomを使った相談で全国からの依頼に応じ、神奈川からの問い合わせも数多く寄せられています。出張による撮影や選別サポートは、静岡と神奈川を中心に東京都まで足を運びます。問い合わせは055-931-6171のほか、LINE公式アカウントからも受け付けており、活動の様子はInstagramでも見られます。
家族が本人に代わって頼めるアルバム制作
アルバム制作は、本人だけでなく家族からの依頼でも進められます。傘寿や米寿といった節目のお祝いに合わせ、親へ贈る一冊として制作を頼む人も目立ちます。渡す相手の歩みを時代順にたどったり、家族ごとにまとめたりと、構成は相談しながら決めていきます。遺影の準備についても代表の芦澤利紀さんが窓口となり、家族が納得できる一枚を一緒に選ぶ流れで対応します。個人的には、家族が本人の知らないうちに一冊を用意して贈るという頼み方に、写真整理の新しい形を感じました。


