「やわらかめ・かため」で選べる、ポケットコイルの3段階設計
寝具選びで最初にぶつかる「硬さをどう選ぶか」という問題に、株式会社フルハウスはやわらかめ・ややかため・かたの3タイプを用意することで答えを出している。現在の寝具の感触をそのまま参考に選べる構成で、初めて購入する人でも迷いにくい。ポケットコイル以外にもボンネル・ハイカウントという仕様選択肢があり、用途や体格に応じた組み合わせが可能だ。栃木県足利市の自社工場で製造された国産品であることが、購入判断の後押しになっているという声も少なくない。
圧縮荷重試験と耐久性試験をクリアした製品だけを流通させる基準は個人向け販売でも変わらない。「届いた時点での品質が安定していた」という感想は、製造から出荷までの一貫管理がなければ出てこない評価だろう。
月間2,000枚を支える、設備と職人の両立体制
自動縫製機・自動フランジング機・タフティングマシンを導入しながらも、熟練職人の手作業による仕上げを製造工程の中核に据えている。機械に頼りすぎず、かといって手作業だけでは賄えない規模を設備でカバーするというバランスだ。この体制が月間2,000枚という生産量と、60,000台超の累計実績を同時に生み出した。大口のOEM受託でも納期を崩さない安定供給体制を維持しているのは、こうした製造ラインの設計があってのことだ。
個人的には、「職人+設備」の組み合わせを売り文句にする製造業は多いが、生産台数と試験基準という具体的な数値で示している点にこの会社の誠実さを感じた。
搬入・設置を前提に設計された、現代向けのラインナップ
圧縮梱包・分割ボトム・折りたたみ仕様という選択肢は、都市部のマンションや搬入経路が限られた物件を想定した製品設計から生まれている。脚付タイプや業務用ボトムも含め、設置環境ごとに製品を選べる幅の広さは、住環境が多様化する現在のニーズと合っている。ベーシックベッド・マットレスは8色のカラー展開が標準で、縫製仕様の相談にも対応可能だ。「搬入で困ったことがなかった」という声は、こうした設計の積み重ねから来ている。
法人向け業務用ボトムも製品群に含まれており、ホテルや施設運営側の担当者がまとめて発注しやすい体制が整っている。
全国対応と工場直売を両立させる、受発注の仕組み
富田駅から徒歩約7分という立地に構えた自社工場から、全国の法人・個人への出荷対応が可能な体制を維持している。工場直売による中間流通の省略が価格競争力につながっており、「国産でこの価格帯は想定外だった」という取引先の反応も届いているという。令和5年7月14日のとちぎSDGs推進企業登録以降、環境配慮型の素材選定や製造工程の見直しも継続中だ。電話・メール・LINEと複数の問い合わせ窓口を用意しており、平日9:00〜17:00に対応している。


