企業配送9割という業務構成がもたらす計画的な働き方
業務全体の約9割が企業間配送で占められている。この比率の高さが、株式会社MTトランスポートで働くドライバーの日常を大きく左右している。届け先と時間帯があらかじめ決まっているため、毎朝のルートに迷うことがほとんどなく、個人宅配送につきものの再配達対応もごくわずかで済む。決まったルートを確実に回していくスタイルは、長時間拘束を避けたいドライバーにとって現実的な選択肢になっている。
「副業として週3日だけ稼働したい」「夜間帯を中心に働きたい」といった要望にも対応できる柔軟なシフト設計が用意されている。24時間の中から希望する時間帯を選べる仕組みで、直行直帰が基本のため通勤のロスも生まれにくい。稼働開始日や月ごとの出勤日数まで個別に相談できるという声がドライバーの間で広まっており、Wワーク希望者の応募が増えているようだ。
沖縄を除く全国配送と特殊案件への即応力
埼玉県川口市に本社を置き、北海道札幌市・埼玉県草加市・静岡県富士市にも拠点を展開している。この4拠点体制によって沖縄を除く全国への配送を24時間365日受け付けており、依頼のタイミングを問わず対応窓口が機能し続ける。長年かけて構築した車両手配ネットワークが広域カバーの基盤となっている。大型車両の確保が困難なケースでも、代替手段を即座に組み立てて納品スケジュールを守る運用が定着している。
個人的には、ハンドキャリー便や精密機器の貸切輸送、ペットの移動まで引き受けている点が印象的だった。陸送では間に合わない納期の案件や、他社で断られた易損品の配送依頼にも応じており、「ここに頼めばなんとかなる」という評判が取引先の間で定着しつつある。少量規模の引越しサポートなど、運送会社の枠を超えた依頼が日常的に舞い込んでいるという。
2014年創業から一般貨物へ拡張した事業の変遷
2014年4月に総合軽貨物運送事業としてスタートした株式会社MTトランスポートは、2020年3月に貨物利用運送業の許可を取得し、事業領域を一段広げた。軽貨物運送を手がけるなかで2トン車・4トン車クラスの配送依頼が繰り返し寄せられ、その需要の大きさが進出の引き金になった。現在は軽貨物と利用運送の二本柱で、荷物のサイズや量に応じた配送手段を提示できる体制が整っている。
大手企業との運送契約を複数維持しており、取引の継続年数が長い案件も少なくない。軽貨物だけでは受けきれなかった大型・大量輸送の依頼を自社で完結させられるようになったことで、既存顧客からの発注単価が上がったという話も聞く。創業から10年超で事業の幅を段階的に拡張してきた経緯は、運送業界での立ち回り方として一つの参考例になりそうだ。
初期負担を抑えた開業支援と収入に直結する評価制度
軽貨物ドライバーの募集にあたって、学歴や職歴による制限を設けていない。扱う荷物は軽量品が中心で、ガソリンカード・法人ETCカードの貸与に加え、ナビ搭載車両のレンタル制度も用意されているため、手元資金が限られた状態でも業務を始められる。こうした初期コストの圧縮策は、異業種からの転職者や独立直後のドライバーにとって実際の参入障壁を下げている。
報酬面では、稼働量や実績がそのまま収入に反映される仕組みを採用。精密機器や食品、さらには生き物の輸送まで案件の幅が広いため、経験を積むほど対応できる仕事の種類が増え、単価の高い依頼を受けやすくなるという流れが生まれている。「最初は不安だったが、3か月で配送の段取りが身についた」と話すドライバーもおり、未経験からのステップアップが現実的に描ける環境になっている。


