「ものを売る」から「コトを売る」へ向かうLED企業の現在地
ホテル向け照明や植物育成用LED——株式会社Advance Bloomが手がける事業領域は、一般的な照明メーカーのイメージからかなり外れている。電気・電子・機構設計といった根幹技術を軸に据えつつ、照明という枠にとらわれず第3・第4の事業柱を本気で模索している企業だ。社名には「常に前進し、開花させる」という意味が込められており、まだ世の中に存在しない製品やサービスを企画段階から製造・販売まで一気通貫で走り抜ける体制を組んでいる。体験や価値そのものを届けるという発想が、事業全体の設計思想に深く根を下ろしている印象を受ける。
個人的には、「成果が照明でなくても構わない」と公言する姿勢がかなり印象的だった。照明メーカーでありながらその看板に固執しないというのは、口で言うほど簡単ではない。大阪府枚方市を拠点に、回路設計や機構設計の経験を持つエンジニアを正社員として迎え入れ、共創型の開発プロセスを実践している。固定概念を外し、新規事業の立ち上げそのものを楽しめる人材を求めているという。
枚方発、LEDコーディネーターが担う設計から施工までの一貫対応
株式会社Advance Bloomは「LEDコーディネーター」という独自の立ち位置で、ホテル用照明や植物育成照明の電気設計・製造・施工をワンストップで担っている。既製品を当てはめるのではなく、用途ごとに求められる光の質を一から設計し直す。特注対応も日常的に行われ、設計者やデザイナーのアイデアを図面から製品へ落とし込む橋渡しの役割を技術者自身が引き受けている。納期調整や協力会社との連携も含め、営業職の範囲を超えた動き方が求められる現場だ。
照明ニーズの高度化が進む中、同社へ相談を持ちかけるクライアントの多くは「既存品では対応しきれない課題」を抱えているという声が目立つ。回路設計や基板設計の専門スキルを持つ技術者が社内に在籍しているため、設計変更への対応スピードが速い。技術的なやり取りが頻繁に発生する環境で、エンジニア同士が直接議論しながらプロジェクトを前に進めている。こうした現場密着の開発スタイルが、特注案件のリピートにつながっている。
社内の風通しと情報共有が生む開発の速度
日々のプロジェクト進捗や提案事例、スタッフの声をブログ形式で社内外に発信している点は、株式会社Advance Bloomの組織運営を端的に表している。旬な話題を溜め込まず共有することで、部門間の壁が生まれにくい構造をつくり上げた。業界ニュースや技術トレンドも定期的に取り上げ、現場のエンジニアが最新情報にアクセスしやすい状態を維持している。
LEDの応用範囲は産業振興から生活環境の改善まで幅広く、社会課題の解決に直結するテーマも少なくないと感じる利用者も多い。同社では設計段階から顧客の課題やプロジェクト目的を深くヒアリングし、最適なプランを組み立てるプロセスを重視している。コミュニケーション量の多さが提案精度に直結するという考え方は、開発現場だけでなく営業プロセスにも浸透しているようだ。
経験者が次のキャリアを描ける採用と技術評価の仕組み
枚方市およびその近隣エリアを対象に、回路設計・基板設計・機械設計の実務経験者を正社員として積極的に募集している。株式会社Advance Bloomが用意しているのは、これまでの技術経歴を正当に評価する制度と、その技術を新領域へ転用できるフィールドだ。即戦力としての待遇を整えつつ、既存の照明事業にとどまらない新事業への参画機会も開かれている。エンジニアがキャリアの延長線上に新しい挑戦を見つけられる構造になっている。
「想像を共に創造する」というフレーズを採用ページで掲げており、実際に入社後は特注照明の開発プロジェクトや新規事業の企画検討にアサインされるケースがあるという。技術職でありながら企画フェーズから関われる点に惹かれたという声も聞く。先入観を持たずに新しい領域へ踏み出すことを歓迎する社風は、設計畑一筋だったエンジニアにとって刺激的な環境に映るだろう。


