2024年設立、両国発の電気工事会社が掲げる育成方針
株式会社ACCESSは2024年2月14日に設立された、東京都墨田区両国に本拠を置く電気工事会社である。代表の五島博隆は第2種電気工事士、消防設備士甲種4類、高所作業車運転者の資格を持ち、現場指導にも自ら立つ。未経験から入った人材が基礎作業を繰り返すなかで配線や器具取付の要領をつかんでいく、いわば「現場が教室」になるような育成スタイルを採っている。座学だけでは身につかない判断力を日々の作業で鍛えていく方針だ。
営業時間は8時から17時、定休日は設けていない。現場が動いている期間は休みなく対応するという姿勢で、繁忙期にもスケジュールの融通が利きやすいという声が目立つ。資格取得を目指すスタッフには実務経験を積ませながら試験対策の時間も確保しており、働きながら専門職としてのステップを踏める仕組みになっている。個人的には、設立間もない会社がここまで育成に軸足を置いている点が印象的だった。
首都圏4都県をカバーする施工エリアと取引ネットワーク
東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県が施工対応エリアで、消防設備から一般電気設備まで案件の種類は多岐にわたる。株式会社扇港電気や日興電気通信株式会社、エスパテクノ株式会社、中央理化工業株式会社など8社以上の取引先と継続的に協業しており、案件ごとに求められる技術水準も異なる。こうした現場の振れ幅が、所属するスタッフにとっては実践的な学びの場になっている。
TOA株式会社やDXアンテナ株式会社といったメーカー系企業との取引もあり、機器の選定や設置に関する知見が蓄積されやすい環境だ。東報防災工業株式会社や株式会社ヨシダ防災設備との協業では防災関連の施工ノウハウが求められるため、電気工事の枠を超えた技能が身につくと感じるスタッフも多い。取引先の顔ぶれを見るだけで、現場経験の幅広さが読み取れる。
チーム単位で動く現場の空気感
株式会社ACCESSの現場は基本的にチームで動く。一人に任せきりにせず、経験の浅いメンバーとベテランが組になって作業を進める形式を取っている。代表の五島が「ありのままの姿を見せる」ことを重視しているためか、上下関係の硬さよりも率直なやり取りが目に付く。日々のやりがいや課題を共有しながら、互いの成長を確認し合う文化が根づいている。
ある現場では、入社数か月のスタッフが配線ルートの提案を行い、それがそのまま採用されたというエピソードがある。経験年数に関係なく意見が通る風土は、若手のモチベーション維持に直結しているようだ。設立から日が浅い分、組織のルールが固まりきっていない柔軟さがあり、自分の役割を自ら広げていける余地が残されている。
消防設備・電気設備の両軸で地域インフラを下支え
扱う領域は一般的な電気配線工事だけにとどまらず、消防設備の施工・点検にも対応している。代表自身が消防設備士甲種4類を保有しているため、火災報知器や感知器まわりの工事にも社内で判断が下せる体制だ。建物の安全性に直結する分野であり、施工精度への要求水準は高い。墨田区両国という下町エリアを起点に、商業ビルや集合住宅など多様な建物を手がけている。
首都圏で電気・消防設備の両方を一社で請けられる小規模事業者は意外と少ないという声もある。株式会社ACCESSは設立1年余りながら取引先8社以上との継続関係を維持しており、受注の安定感は数字に表れつつある。今後スタッフが増えれば対応可能な現場数も伸びる見込みで、組織としての伸びしろはまだ大きい。


