図面のない部品も現物から測って形にする挑戦
設計資料がそろっていない案件でも、現物のサンプル品から寸法を測り、独自のノウハウで加工・再現していきます。メーカーがすでに撤退し、修理が難しくなった機械の部品供給についても、株式会社平沼精密は相談を受け付けています。手元に図面が残っていないという理由だけで製造をあきらめずに済むのは、現場が抱える切実な課題への具体的な答えになります。撤退した機械を使い続けたい会社にとって、部品を作り直せる先がある事実そのものが支えです。
根っこにあるのは、できないものはないという考え方です。この挑戦の姿勢を軸に置いて、幅広い要求へ応え続けてきました。1個からの少量生産にも取り組んでいるため、在庫リスクを抑えながら段階を追って製造を進められます。他社で手が止まった案件がここへ持ち込まれる背景には、こうした受け止め方があります。断る前にまず現物を見てみる、というひと呼吸が、対応できる範囲を押し広げてきました。
難削材の切削で消耗品の寿命を延ばす
SKD・SKH・超硬・HAPといった難削材の加工を得意としています。硬くて削りにくい素材ほど、しっかり削り込めれば部品の耐久性が伸び、交換の頻度を落とせます。焼入れによる硬度の調整から研磨、鏡面仕上げまで社内で手を入れ、完成品の品質を一定の水準に保っています。削れる素材の幅が広いぶん、部品の設計側にとって選べる余地も増えます。設計の自由度が上がれば、機能を優先した部品づくりもしやすくなります。
打錠機に使う部品では、錠剤を成型する精度が求められるため、素材選びの段階から検討を重ねています。消耗しやすい箇所ほど、素材と仕上げの組み合わせが寿命を大きく左右します。長く使い続けたい部品ほど、この削りと表面処理の積み重ねがじわりと効いてきます。素材を見極める力が、そのまま部品の持ちの良さに直結します。
協力企業とのつながりで対応の幅を広げる
自社だけでは手に負えない加工も、協力企業との幅広いネットワークを活かして引き受けています。材料の調達から機械加工、仕上げ、検査表の添付まで一続きで担うので、複数の業者を経由する手間がなくなります。工程をまたいでも情報の受け渡しでずれが起きにくく、仕様への再現性も高い水準で保てます。
一気通貫で任せられる製造の窓口として、多くの企業から相談が寄せられてきました。打錠機用部品の製造でも、現場のニーズに合わせて進め方を細かく組み立てます。まとめて頼めるぶん、発注する側は工程ごとの手配に追われずに済みます。
検査表の添付まで含めて引き受けるので、受け入れる側は品質を数字で確かめられます。材料から完成品まで面倒を見るため、製品ごとの品質のブレも生じにくくなります。仕様どおりに仕上がっているかを書類でたどれる点は、管理をきっちり回したい現場ほど効いてきます。
弥刀駅の近くで委託先を探す企業に応える
拠点は東大阪市衣摺、弥刀駅から徒歩11分ほどの場所にあり、代表は平沼杉樹です。営業時間は8時15分から17時15分、電話06-6729-1216で相談を受けています。試作品の製作から量産まで柔軟に取り組み、予算と用途に合わせて加工の内容を調整しているので、コストを意識しながら精度の高い部品をそろえたい企業が動きやすい体制です。個人的には、撤退した機械の部品まで引き受ける構えが、この工場の間口の広さを物語っていると感じました。


