お墓を持てなかった経験が、事業の出発点
タカプランニングを立ち上げた代表の庄子髙德は、両親と兄を相次いで亡くしています。金銭的な事情からお墓を持てず、故人を弔う場所がないことに長く心を痛めてきました。同じ悩みを抱える人は自分だけではないはずだ——その思いが、メモリアルプレート制作という事業の出発点になっています。手を合わせる対象を、暮らしのなかに小さく持てるようにしたい。石に想いを託すという発想は、この個人的な実感から生まれています。
背景には、住まいの形が変わってきた事情もあります。広い仏間や墓地を保ちにくくなり、リビングの棚やサイドテーブルに故人を偲ぶ場所を設ける手元供養が選ばれるようになりました。故人を想う気持ちは、置く場所の広さで測れるものではありません。手のひらほどの一枚があれば、日々の暮らしのなかで無理なく手を合わせられます。
石に想いを移すという発想
手がけているのは、石製のデザイン彫刻です。写真や似顔絵、大切な言葉を天然大理石や御影石に刻み、色褪せにくい形で残していきます。骨壷を脇に置けるタイプの品もあり、供養の場をコンパクトにまとめられます。あらたまった仏具を構えなくても、インテリアに溶け込む一枚として置けるのが持ち味です。
取材で代表の話を聞いていて、正直、これは商品の説明というより一人の実感から始まった仕事なのだと感じた。故人が生前好きだった詩の一節や、長く関わった会社のロゴを刻む注文もあるという。形のない想いを、目に見えるものへ移していく。その手伝いが事業の中心に据えられています。だからこそ、まず相手の話を聞くところから制作は始まります。
現代の暮らしに収まる供養の形
提案の軸は、今の住環境に合う大きさとデザインです。石は天然大理石のホワイトやローズピンク、黒御影石から選べ、重さは加工前でおよそ1.5〜2キロほど。寝室のサイドテーブルや玄関先など、普段目にする場所に置ける寸法にまとめられています。派手に飾り立てず、日常の風景の一部として故人と向き合える距離感が意識されています。
用途は供養の場面だけにとどまりません。結婚記念日や七五三、入学祝いといった人生の節目を石に刻む注文も受けています。喜びや決意の瞬間を、記憶の輪郭がぼやけないうちに形へ残すという考え方です。祝う場面でも偲ぶ場面でも、使う素材と製法は共通しています。石という素材が、時間の経過に耐える点で選ばれています。
遠くの相談にも同じ姿勢で
タカプランニングは宮城県仙台市若林区を拠点にしながら、遠方の依頼も電話やオンラインで受けています。距離が離れていても、デザインの細部まで納得できるまで打ち合わせを重ねます。窓口は022-794-7927、営業は10時から17時で、日曜と祝日が休みです。石選びから完成まで、それぞれの事情に合わせて一枚ずつ形を整えていきます。
社名を冠したメモリアルプレートとプレミアムプレートは、タカプランニングの登録商標です。ロゴマークは、社名と掛けて大空を舞う鷹をかたどっています。鷹は古くから強さや勇気、遠くを見通す目の象徴とされてきました。過去から未来までを見渡すその視線に、依頼者の幸せを願う姿勢を重ねています。


