六つの段階で、計画を形へと運ぶ
株式会社SPROUTZ Studioでは、プロジェクトを六つの段階に沿って進めます。入り口は問い合わせフォームからの相談で、住宅・別荘・リノベーション・商業施設と、計画のごく初期からでも持ちかけられます。続くヒアリングでは、計画の背景や目的、理想の暮らしや事業のビジョンを掘り下げ、土地や周辺環境、将来の展望まで含めて課題を整理していきます。ここで拾い上げた内容が、その後のすべての判断のもとになります。
三段階目のコンセプトづくりでは、空間だけでなく「その場所で生まれる営み」まで見据えて方向性を定めます。北欧建築の思想やサステナブルな視点を織り込み、プロジェクトの輪郭をはっきりさせていく段階です。設計に入ると、建築・インテリア・家具・照明までをまとめて描き、美しさと機能、居心地を並び立たせながら細部まで詰めます。個人的には、最初のヒアリングに将来の展望まで含める丁寧さが、後半のぶれの少なさにつながっていると感じた。
引き渡しは終わりでなく、通過点にすぎない
プロジェクトの推進段階では、設計監理や各種の調整を担い、関係者との連携を取りながら全体を前へ進めます。そして完成と引き渡しを迎えた後も、その場所が長く使われ続けるための支援が続きます。時間とともに価値を深め、次の世代へ受け継がれる場所であること。株式会社SPROUTZ Studioが引き渡しをゴールと呼ばないのは、この見方が根にあるためです。
運営・活性化の局面では、地域とのつながりやコミュニティの形成を後押しします。運営体制の構築や共創プログラムの企画を通じて、続いていく価値を生み出す拠点づくりに取り組みます。建てた後の時間まで視野に入れる構えが、六段階という進め方の全体を貫いています。
建築の外側にある「事業」まで踏み込む
持続する場所をつくるには、建物だけでなく事業としての仕組みも欠かせません。株式会社SPROUTZ Studioは事業開発・プロデュースの領域を掲げ、事業計画の立案から資金調達の支援、テナント誘致の戦略づくりまで引き受けます。設計事務所という言葉から思い浮かぶ範囲を越えて、場所が経済的にも回っていく道筋まで一緒に考えます。建築・拠点プロデュース・事業開発・運営という四つの領域を横断できることが、この構えを裏づけています。
資金の巡り方や入居者の集め方は、完成後の使われ方を大きく左右します。株式会社SPROUTZ Studioが構想の段階から事業面に関わるのは、そこを設計と切り離さないためです。図面と事業計画を同じテーブルで検討することで、絵に描いた理想と運営の現実の間に生まれる溝を、早い段階でならしていけます。


