装置の骨格をつくる仕事
工作機械が正確に動くためには、それを包み支える構造が欠かせません。有限会社山上工業が担っているのは、まさにその工作機械のカバーやフレームの製造です。石川県白山市旭丘に工場を置き、精密溶接と研磨を軸に金属を形にしていきます。代表は山上翔大氏。表舞台には出にくい部品だからこそ、精度への責任が現場に根を張っています。
この工場では、担当する加工工程を働き手自身が選べます。得意なところを深めるか、興味のある領域に挑むか。その判断が仕事の割り振りに反映されるため、技術の伸び方に個々の意思が乗ってきます。1人用のブースで作業に没頭できる設計も、この選択制と相性がいい仕組みです。
未経験者を戦力に変える育て方
応募に資格はいりません。業務で必要な資格や技術は入社後に習得する前提で、実際に未経験からスタートして現場で活躍している社員がいます。入社直後は教育係の先輩が基礎から手ほどきし、以降も現場に先輩が常にいるため、疑問はその場で片付けられます。
資格取得支援制度と各種研修が、技術の階段を上る後押しになります。金属加工は覚えることが多い分、支える仕組みがあるかどうかで成長速度が変わる領域です。取材していて、有限会社山上工業が「入ってから覚える」を制度として本気で組み立てている点は率直に信頼できると感じました。町工場ならではの温かい人間関係のなかで、社員同士が助け合いながら腕を上げています。
長く続けられる土台づくり
冷暖房完備の工場、髪型や服装の自由、食事補助。日々の負担を軽くする配慮が積み重ねられています。営業時間は8時から17時、定休日は土日。本業に支障のない範囲で副業も認められ、外の経験を職人力に還元できます。
経営理念に掲げるのは、職人として技術を磨き顧客満足につながるものづくりを続けること、そして受け継いだ技術を未来へ伝えていくことです。ワークライフバランス向上に向けて、設備や業務内容の見直しによる合理化・省力化を進め、休暇日数を増やしながら有給休暇を取りやすくする取り組みも動いています。工場は旭丘3丁目6、車通勤が可能で駐車場も完備。問い合わせは076-276-3143で受け付けています。


