塗り替えの先にある、毎日の明るさ
色が変われば、そこで過ごす時間の感じ方も変わる。㈱佐藤塗装工業が掲げるのは、塗装の技術で依頼者を「幸せ色」へ導くという理念だ。生まれ変わった建物を目にしたときの喜びと、色彩がもたらす変化を演出したい。職人として、そこで過ごす毎日をより明るいものへつなげられるよう力を注いでいる。
この考え方は、色選びの場面にそのまま表れる。カラーシミュレーションや色見本帳を用いながら、理想の色を一緒に見つけていく。単に劣化した外壁を塗り直すのではなく、住む人の暮らしにまで踏み込もうとする姿勢が、青森県弘前市を拠点とするこの店の根っこにある。
現地調査は「見て触れて確かめる」ことから
㈱佐藤塗装工業の現地調査は、建物を自分の目で見て、実際に触れるところから始まる。これまでどのような状態で維持されてきたのかを確認し、下地の状態や素材、傷み具合、屋根や外壁が置かれた環境を読み取っていく。こうした要素によって必要な補修や適した材料が変わるため、将来のことまで考えて施工を組み立てる。
見積もりだけを取りにくる営業マンは在籍していない。施工前の現地調査からアフターフォローまで、実際に手を動かす職人が誠実に引き受ける体制をとっている。だからこそ、要望に最適な施工プランをその場で提案できる。取材のなかで、調査から仕上げまで同じ職人が一貫して見続けることの意味を、改めて考えさせられた。
一軒ずつ責任を持って向き合う
代表の佐藤一星さんは、外壁や屋根にはそこに暮らす家族の思い出があり、これからも安心して暮らしたいという想いがあると語る。だから一件ずつの住まいと向き合い、「自分の家だったらどうするか」という気持ちを忘れない。工事が終わったときに喜んでもらうだけでなく、頼んでよかったと思ってもらえる仕事をしたいという。
その思いは、経年劣化によるひび割れや雨漏りといった悩みへの向き合い方にも通じている。小さなことでも気軽に相談してほしいという姿勢で、青森県弘前市を中心に一つひとつの現場に責任を持って臨む。塗装を通して建物をきれいにするだけでなく、暮らしにも彩りを添えたい。個人的には、こうした思いが言葉だけで終わっていないところに好感を持った。


